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 2008年末は、このソフトにワークフローをかき回されて終わった気がします。Adobe Captivate 3 。これがどんなソフトかというと、以下Adobeサイトからの引用。

Adobe® Captivate™ 3 ソフトウェアを使用すれば、プログラミングやマルチメディアに関する知識がなくても、強力で魅力的なシミュレーション、シナリオベースのトレーニング教材、および評価用資料などを誰でも簡単に作成することができます。

 「誰でも簡単に」という部分には多少引っかかる気がしないでもないですが(笑)、まぁ、確かにそれを目指したソフトであり、これはすこぶる個性的かつ優れた着眼点であると思います。いかにも旧Macromediaのプロダクツらしい、というか。それはいい。でも、問題はその後です。

 長くなるので、続きは以下で。
作成されたプロジェクトファイルをFlash 8またはFlash CS3 Professionalに読み込めば、Flash 上でさらに手を加えることや、ActionScriptの追加、あるいは大規模プロジェクトの一部として扱うことなどがすべて可能になります。 スクリーンショットを手作業で取り込んだり、マウスのトゥイーンやテキストキャプションをFlashで作成する手間はもう必要ありません。

 引用元はここ。Captivate 3のプロジェクトは、正しくはファイル書き出しではなく、アプリケーションに渡す(書き出されたプロジェクトの内容を開いた状態で連携アプリが起動する)形でFlashとの連携を実現するのですが、上記引用部で説明されている内容はハッキリいって誇大広告です。

 【問題点1】
 Captivate 3 からFlash 8 にプロジェクトを渡す(以下、便宜的に“書き出し”といいます)とサウンドのライブラリが欠落してしまい、ナレーションを貼り付けたFlashを作成することができません。書き出す前に、一度プロジェクトのプレビューをおこなうことで書き出せる確率は上がりますが、それでも半分以上のサウンドが欠落することが(頻繁に)あります。このトラブルは、公式のサポートデータベースでも紹介されていますが、よく見るとCaptivate 2のもの。つまり、バージョンが上がっても依然改善されていないということです。

<参照>Adobeサポートデータベース:
Captivate 2 から Flash にナレーションが書き出されない

 【問題点2】
 上記の問題はFlash 8が旧式の製品ゆえ起こるのではないかと考え、Flash CS3 を調達して書き出してみました。が、こちらはさらにヒドイ。なぜかキャプチャーした画面(背景)全体が縮小されてしまいます。もちろん、サウンドファイルも読み込まれません。そして、このこともまたサポートデータベースに掲載されていました。

<参照>Adobeサポートデータベース:
プロジェクトを Flash CS3 に書き出すと背景とマウスポインタの画像サイズが正しく表示されない(Captivate 3)

 しかも、この解決法が、

この問題を解決するには、Captivate プロジェクトを Macromedia Flash 8 に書き出し、Flash 8 で FLA ファイル(*.fla)として保存した後、Flash CS3 で開きます。

ってのもひどすぎる。要はFlash 8 を探して買えということです(カカクコムで調べたところ、現在取り扱い店舗はありません)。しかも、それでも触れ込み通りの動作はしないのに…。

 ついでにいえば、Captivate 3 は現在、同社が販売中のCS4製品には対応しておらず、しかも旧製品であるFlash CS3 やFlash 8は、すでに体験版をダウンロードすることができません。よって、動作確認もできないまま大バクチで9万円近いソフトを買い、挙げ句、うたい文句がウソだったことを知ることになる可能性もあります。私は、書店でFlash CS3の体験版が付いた書籍を探して買ったのでダメージは少なかったものの、それでも2,000円以上の書籍代と時間が無駄になってしまいました。

【問題点3】
 さらに、Captivateの魅力のひとつでもあるムービーの多様な再生コントローラも、Flashに書き出せるのは、実は一種類だけ。しかも、これがもっとも貧相な「BMP Playbar」という仕様…(涙)。ちなみに、これも2から修正されない問題点。また、下記情報では「Flash 8 に~」となっていますが、Captivate 3 におけるCS3への書き出しについても同様の問題があります。

<参照>Adobeサポートデータベース:
Flash 8 に再生コントローラが書き出されない(Captivate 2)

【問題点4】
 ローカライズ時の言語系の詰めの甘さが露呈している部分もあります。たとえば、フルモーションキャプチャ時のアニメーションがサーバ上で再現されない問題。これは、フルモーションのアニメデータがライブラリ内に自動的に日本語名で作成されるのが原因(単純なバグ)です。このファイルは、パブリッシュ時に日本語名のまま書き出されるので、当然サーバ上では動作しません。よって読み込まれず、フルモーションのシーンが真っ白になってしまいます。

 これを解決するには、ライブラリに自動作成されたフルモーションアニメの日本語名を任意の半角英数字名に直してやればOK。なお、この問題は、BLOG Tokyoさんのエントリーのおかげで解決に至りました。ありがとうございます。

【問題点5】
 Captivate 3 にサウンドファイルを読み込む際にも注意が必要。Captivate 3では、wav形式およびmp3形式のサウンドファイル読み込みに対応していますが、読み込みエラーが起こりやすいのです。サポートデータベースではコーデック不足云々について触れていますが、もっと単純な問題でエラーになります。原因は、読み込み元のサウンドファイルが格納されているフォルダが日本語名であること。困ったことに、格納フォルダのみならず、その上のフォルダ名が日本語でもエラーが起こります。私は昨夜、この解決に2時間以上を費やしました…。

 ほかにも細かいことを挙げてしまえば枚挙にいとまがないので、このへんでやめておきますが、とにかく手こずるソフトです。まるでβ版のような完成度。でも、それどころか、もうバージョン3なんですよね…。このソフトが9万円近い価格で販売されているという事実に驚愕です。もっとも、私の場合、冒頭でも触れたセールスポイントのように「Captivate→Flash」というワークフローが可能なことを信じて導入してしまったため、困惑の度合いがさらに大きかったのかもしれませんが。

 と、こんなエントリーを長々と書いて一体何が言いたかったのかというと、普段私たちがお付き合いいただいている数々のソフト会社さんの製品はなんとしっかり作られていることか、ということをあらためて心底実感したということです。

 機能的に不十分な部分があるのは、多少仕方がないと思うんです。けれど、できないことを“できる”と売り文句にしちゃうのは、いくらなんでもマズイでしょう。しかも謝りもしない(非を認めない)うえ、あまつさえ、どう見ても苦し紛れな解決法を無責任に提示する。

 おかげで、それなりにノウハウを蓄積できました。来年はこれを積極的にお仕事に活用したいと思います。

コメント
この記事へのコメント
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2009/06/24(水) 12:48 | | #[ 編集]
Captivate3 その後
私は結局、そのまま使用しています。
やはりFlashへの受け渡しはリスクを伴いますが、Captivateで完結できるものに関しては、これはこれで使い道があるかもしれません。

余談ですが、縮小サイズのムービーに書き出そうとすると、元データのステージサイズを縮小してしまう驚きの仕様にも唖然としました。<なのに、表示されるキャプションやハイライトは縮小されないとか、もう…
2009/06/24(水) 14:56 | URL | 青木 淳一 #dR5BXWk2[ 編集]
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2009/06/25(木) 15:13 | | #[ 編集]
captivateのカリキュラム
を持つ教室で、トラブルがないというところは、基礎教育(使い方)コースのみなのではないでしょうか。
どれも実戦でぶち当たる壁ですもんね。

同じ問題を解決するために一緒に悩む人々は同志ですよ(笑)。
お互い頑張りましょう!
ところで、どんなソフトに乗り換えられたのですか?
2009/06/26(金) 11:11 | URL | 青木 淳一 #dR5BXWk2[ 編集]
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2009/06/29(月) 14:31 | | #[ 編集]
ありがとうございます
嬉しいです。
ぜひ参考にさせていただきます。

ただ、何にせよ、悩ましい分野なんですね。
CS4が劇的に良くなっていればいいのですが、今までの実績から考えると期待は禁物…。
2009/06/29(月) 22:35 | URL | 青木 淳一 #dR5BXWk2[ 編集]
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